初めてお読みになる方も、そして常連さんの方も、時刻は14時を過ぎました。
4月8日水曜日、じむちょ~のお時間です。
梅雨のような日々、そして真冬のような今日、いかがお過ごしでしょうか。
4月に東京で降雪があったのは2010年以来だそうです。
つい先日は25℃近くあったのに、この寒の戻りは身体に堪えますね。
昨夜、あまりにも寒いので久しぶりに「もつ鍋」にしました。
最近、もっと薄味な「水炊き」の方が好きになっていますかね。。。
さて、よく「ものづくり」で陥りがちな話なのですが、
良い物を作れば売れる
そう信じて潰れてしまう会社というのは多々あります。
これは歯科医院でも当てはまるお話なのですが、元々歯科医師というのは技術者であって、
経営に関しては社会に出てから勉強するしかありません。
技術が好きであることが、経営者として弱点になることは、歯科医院でもあり得るのです。
とある分院展開している医療法人のお話を例にします。
その複数医院のうち、1医院(仮にA医院とします)は本来であれば存在していません。
他の複数医院は毎月順調に利益を出しているにも関わらず、
A医院は、毎月数十万円の赤字が続いているのです。
これがどういうことかというと、
経営努力をして生み出している複数医院の利益をA医院につぎ込んで存続させている状態
なので、本来であればもうA医院はとっくに潰れているのです。
売上というのは歯科医師一人で出せるものではありません。
受付、助手、歯科衛生士…
スタッフ皆の総合力があってこそ、日々の診療ができているはずです。
なので、本来であれば、その医院で生み出せた利益は、その医院のために還元されるべきものです。
新たな医療機器を導入したり、スタッフの賞与になったり、スタッフのセミナー費になったり、忘年会などに使えたり、社員旅行に使えたり…
利益というのは、次なる発展のために投資すべきであって、
延々と赤字続きのA医院につぎ込んでいる場合では無いのです。
これは、理事長(普通の会社の場合経営者にあたる)の仕事としては、正しくありません。
ところで、そのA医院の院長というのは、実はかなりの勉強家らしいのです。
多数の勉強会に参加したり、難しい症例にのめり込んで勉強しているようなのですね。
しかし、実際はA医院にはそのような難しい治療法を必要とする対象患者があまり存在しない。
しかも、時間にルーズなのを知っています。
午前の診療時間を45分も過ぎて終えておりました。
優先順位をハッキリと整理しておかなければなりませんが、
1医院で最も重要なのは「経営」です。
医院がなければ診療できません。
どんなにプロフェッショナルな技術があっても、
どんなに学位や地位があっても、
患者様に足を運んで頂く医院が無ければ何もできないのです。
以前、料理は3割を書きましたが…
そういう、職人魂に溢れた方が、如何にして心を入れ替えられるか。
人を幸せにしたり、その歯科医院が良い評判になるために、
医療技術は3割しか貢献しない
ということを、心から理解していかないと難しいと思います。
もちろん、技術向上は大切なことです。
しかし、患者側の気持ちを考える。
スタッフの気持ちを考える。
病院は待たされて当たり前。
残業は付かないのが当たり前。
これでは、誰のための歯科医院なのか…
院長の自己満足で終わってしまいますからね。
スタッフの皆さんも、素敵なメーセージを発信しています。
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