初めてお読みになる方も、そして常連さんの方も、時刻は15時を過ぎました。
4月14日火曜日、じむちょ~のお時間です。
前回書いた経営者の皆さん…。
よくわからないlivedoor Blogの機能ですが、沢山の拍手を頂きありがとうございますm(_ _)m
その頃から当院では、スタッフが自主的に感染症対策で動いてくれています。
まずは、マスク、ゴーグル、ヘアキャップの常時使用。
それから、フェイスシールドを注文はしているのですが届くまでに時間がかかるので、なんと手作りで。
よく写真を見るとおわかりのように、シューズカバーもしています。
いずれ防護服も届く予定です。
このように気丈に振る舞っているようには見えますが…
結構、精神的にも来ていると思います。
このような非常時には、まずはスタッフの安心を第一優先してあげたいですよね。
新型コロナウィルスの感染リスクは、実は患者様には然程ありません。
正直、器具の滅菌や患者ごとに除菌しているチェアユニットなど、歯科ほど完璧に清潔に保たれているところはなかなか無いと思います。
それに当院の場合は元々すべて個室診療室なので、隣の患者様の飛沫などがかかることもありません。
反面、高リスクなのが歯科医院内の術者。
歯科医師、歯科衛生士は口から数cmまで顔を近付けることもありますからね。
マスク、グローブ、紙エプロン…
品薄かつ値段が5倍以上とかザラです。
はっきり言って、元々安過ぎる保険点数制度の上、今こんな状況で診療しても利益なんて出るはずもありません。
それでもやっぱり歯科も医療従事者ですから、完全に閉めるっていうのも無責任。
痛みがひどい人に、数ヶ月待ってください!なんてつらすぎますものね。
いろいろな思いが頭を駆け巡りますが…
飲食店とか他もそうですけど、いっそのこと廃業して従業員には失業保険で乗り切ってもらって、3ヶ月後に再開!とかやった方が良いんじゃないか?って考えてしまう経営者もいらっしゃるのではないでしょうか。
「安心」と一言で言っても「健康面」もあれば「経済面」もあるのは従業員も一緒。
「いつもの生活」が出来ないことによるストレスも。
こんな時、経営者としてやるべきことはしっかりとやっていきたいと思っています。
前回、
死ぬな!
と書きましたし、最終的に自己破産してでも生きろ!みたいなことを書きましたが、
その前にやることはたくさんあります。
なので、誰かの参考になればと具体的に書いてみたいと思います。
まず、当院では4/16からスタッフを輪番休業させて小規模体制にします。
スタッフは交代で休むことになります。
スタッフは皆、一ヶ月のうち休日の方がちょっと多くなります。
前回書いた雇用調整助成金の特例措置ですが、手続きの簡素化が昨日発表されました。
これ、全く使えない!と書きましたが、ぜひ活用してください。
返す必要のない助成金です。
東京ディズニーリゾート等では従業員に60%の休業補償をして休ませていますし、労働基準法では60%以上と定められていますが、当院では80%休業補償で提案しました。
仮に、スタッフが休んだ日の日給を1万円補償しても、後から7〜8千円ぐらい帰ってきます。
後記しますが、実質2〜3千円の人件費に抑えられるようになることが重要です。
もちろん、経営者が勝手に決められることではないので意見を聞くことが必要です。
・少しでも収入が減ると困る!
・休んでもこれだけ入るなら良い!
各々考えがあるでしょう。
結果、当院では皆、それなら休みが欲しいということで、早速「休業協定書」という労使協定を締結しました。
これと同時進行することが、
手元キャッシュの確保
です。
日本政策金融公庫では、売上が前年同月比-5%で使える融資制度があります。
また、前年同月比-20%で3年間無利子にもなります。
無担保で返済期間は最高15年、うち、据置期間が最長5年で申し込めます。
もう一つ、練馬区の場合。
新型コロナウイルス感染症対応特別貸付があります。
信用保証料と1.8%の利息を練馬区が負担してくれるので、0.2%の金利で最高1000万円の融資が申し込めます。
返済期間は最長7年で、内12ヶ月の据置期間を設定できます。
金融機関にしてみても、今どき2%で融資出来るのですからおいしい話になります。
これらは税理士に言えば手続きしてくれるか、手伝ってくれると思います。
普通、お金というのは借りたい時に借りるものと考えますよね。
でも、このような緊急時は「借りられる時に借りられるだけ借りておく」です。
返済据置期間が長く確保出来るので、使わないで済むのであればそのまま返せば良いし、
何よりも手元キャッシュが無いと精神衛生上にもヤバいです。
動きたい時に何も出来ませんし、良からぬことばかりが頭を駆け巡ってしまいます。
もう一つ、手元キャッシュの確保と同時にやることがあります。
逆のことです。
キャッシュの流出を最小限に抑えることです。
もう少し詳しく書くと「今、お金を産まないことにお金を使うのは抑えましょう」ということです。
例えば、既存融資の返済を3ヶ月据え置きにしてもらう。
これは結構柔軟に対応してくれます。
返そうと思えば返せても「今」出ていくお金を最小限に抑えることが目的ですから、銀行さんには相談しましょう。
銀行からしてみれば3ヶ月分利息が増えるので悪い話では無いはずです。
それと、これはダメ元ですが、
テナント家賃の減免交渉。
各不動産協会に国土交通省が要請はしています。
ただ、あくまで決めるのはオーナーです。
不動産屋にしてみたらオーナーの方にしか耳を貸しません。
仲介業者を変えられたら困りますからね。
でも、諦めるのは早いです。
これから次々とテナント撤退が出てくるでしょう。
それが大ニュースになったタイミングで減免交渉するのが良いと思います。
オーナーも撤退されて次の入居者が決まるまでの空白期間が生じたら痛いはずです。
その辺は「駆け引き」になりますので、タイミング見て交渉するのは悪くないと思います。
オーナーも商売ですからね。
世間全体の経済が停滞する中、オーナーには全く皺寄せが行かないというのはちょっと違うとも思いますので。
ざっと書いてしまいましたがポイントは…
・スタッフが安心して休める休業補償
・手元キャッシュの確保
・流出キャッシュの抑制
です。
当院では保育園に預けて勤務するスタッフもいて、保育園閉鎖のため通勤できなくなってしまった人もいます。
なので、小学校休業等助成金を利用しようと思います。
明日4/15日に支給要領等が発表される予定です。
国の無能な政策に悪口を言っているだけでは、無能な社長に不満を言っている社員と何も変わりません。
経営者なのですから、とにかく動きましょう!
これを読んでくれている経営者の方。
身内スタッフには手厚く、外には図太く(笑)
今厳しいのはどの業界も一緒です。
僕も頑張りますので、この危機を心のどこかで楽しみながら乗り越えましょう!
他のスタッフの皆さんも、素敵なメッセージを発信しています。
こちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
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